松尾紀子の「メデュケーション」講座

<メデュケーション講座 体験レポート>

身体も脳のコリもほぐして、コミュニケーション力アップ!

「メデュケーション講座」を体験

今回は、「メデュケーション講座」に参加させていただきました。

メデュケーションとは、「メディテーション(瞑想)」と「コミュニケーション」を融合させて作られた新しい言葉。気の循環を良くするためのストレッチ、喉を開く発声法、瞑想をして、心、身体、脳のコリを取って行きます。そうするとリラックスした状態でコミュニケーションがしやすくなるということ。一体どんな講座なのか、楽しみです!

教えてくれたのは、アナウンサーでありメデュケーション講師でもある、松尾紀子先生。フジテレビのアナウンサーとして長年キャスターやリポーターをされていた経験を活かし、誰もが自由に自己表現できることを目的とした「メデュケーション講座」を多くの人に伝えています。

今回の参加者は8名ほど。一緒に2時間半を過ごす仲間ですので、先生だけでなく、参加者も簡単な自己紹介をしていきます。

実は子どもの頃から人前で話すことが苦手だったという松尾先生。アナウンサーをしながら瞑想を学んだことで、心身のバランスが整い、問題に直面した際の対応の仕方・受けとめ方などが変わったとのこと。生放送でも原稿をトチらなくなり、瞑想と出会う前よりも生きやすくなったんだそうです。

 

  • 身体のコリをほぐすストレッチ、わかめ体操! 

まずは身体をほぐすため、ストレッチを行います。

ぐーっと伸びをして~、腕を前後に大きく振って~。身体全体のこわばりを解いていきます。

身体の力が抜けてきたところで、「わかめ体操」へ。

「わかめ体操」とは、海に漂うわかめのように身体を動かすストレッチ法。2人一組で、波役とわかめ役をそれぞれが演じます。わかめ役の人は目を閉じ、身体の力を抜き、海に漂うわかめに。波役の人は、わかめ役の身体の一部を(波のように)優しく押していきます。そして、わかめ役はまさに波に揺られるわかめのように、身体を揺らしていきます。

2人のリズム感や呼吸が大切。この体操で、身体の余分な力を抜き、リラックスした状態を作っていきます。

 

  • 発声と一緒に、ネガティブなイメージも外へ!

次は、トーニングという発声法。音叉を使って、ロングトーンで声を出していきます。喉も口もぽっかり開けて、嫌なことや気がかりなこと、喉の滞りを出すイメージで。「アー」「オー」「ンー」。

喉が開き、すっきりした感じがします!

 

  • 呼吸にただただ意識を向けて、リラックス!

次に、マインドフルネス瞑想をして、脳をリラックスさせていきます。

マインドフルネスとは、“今、目の前に起こっている事柄だけに意識を向けている心のあり方”のこと。スポーツ選手が「ゾーンに入った状態」などとよく言うように、今この瞬間だけに集中し、研ぎ澄まされている状態のことを指します。

最新の脳科学により、「ストレス軽減」や「自律神経回復」「集中力の強化」などの効果が実証されており、アメリカでは大企業や政府機関の研修などでも取り入れられています。そのため最近では、日本でも書籍やメディア等で特集される機会が増えていますね。

<マインドフルネス瞑想のやり方>
まずは目をつぶり、自分の呼吸にただただ意識を向けます。呼吸は自然なリズムで。

②いろいろと考えてしまっている自分に気づいたら、そこで思考を終えるようにします。
浮かんできた思考を小川に流すようなイメージ、青空に思考という雲を流すようなイメージなど、自分なりに思考が流れていくことをイメージしてみましょう。
呼吸に意識を向け、思考が浮かんだら気づいて止め、再び呼吸に意識を戻します。これをただ、ただ続けます。

先生の声に耳を傾けながら、ただただ呼吸に意識を向けること10分ほど。身体がぽかぽか温かくなってきました。

瞑想している時は、脳のネットワークが1番活性化されているそう。瞑想を続けることで、「気持ちよく眠れるようになった」「インスピレーションが湧くようになった」など、さまざまなプラスな効果が現れるとのことです。

 

  • つながりを持つ「おしゃべりゲーム」をして終了

休憩を挟んで、最後は自然なコミュニケーションを行うためのゲームです。

これまでのストレッチや瞑想でリラックスした状態で、頭で考えて話すのではなく、自然と言葉を出せるようになるためのコミュニケーションゲームです。

手拍子にあわせて、テーマにそって順番に答えていきます。今回は「色」がお題。

パンパン(手拍子)「赤」、パンパン「黄色」、パンパン「白」、などと思いつくままに答えていきます。

この他にも、参加者全員で自由に「物語」を作るゲームも。最初の人が、「あるところに、女の子と羊がいました」と言えば、次の人はそれにあわせて自由にお話を追加していきます。
予想外のできごとが起こったり、全く違う世界観のお話に発展したり。次にどんな文章が来るのかドキドキでした。

最後に、「最近あった嬉しかったこと」をそれぞれ発表して、講座は終了となりました。

最初は初対面同士で身構えていた参加者も、最後はみなさん笑顔で和やかなムードに。まさに講座の効果ですね。

今回学んだストレッチや瞑想などは、どれもが自分でできるものばかり。朝起きた時や寝る前、ちょっと緊張する場面など、生活の中に取り入れやすいのが嬉しいですね。

瞑想に興味がある方はもちろん、「身体や脳、心がちょっと疲れているな」と感じている方、リラックスする方法を知りたい方など、ぜひ一度メデュケーション講座で学んでみてはいかがでしょうか。

 

(たいけん先生:松尾 紀子さん)

アナウンサー&メデュケーション講師 フジテレビアナウンサーとして約32年、ニュース・情報番組のキャスター・リポーターを務めニューヨークの駐在経験を持つ。放送現場のハードな仕事に加え、育児・家事でギリギリに追い詰められたとき瞑想に出会う。以来、金井系一郎氏のもとで10年以上瞑想を実践した後、指導者として独立。現在は、淑徳大学表現学科で教鞭を取りながら、誰もが自由に自己表現できることを目的にした「メデュケーション講座」を学生から社会人まで多くの人たちに伝えている。「人は幸せになるために生まれてきた」を信条とし、一人でも多くの人が「自由な心で幸せな毎日を過ごせるよう」導くことをライフラークとしている。