<日本舞踊 体験レポート>
「日本舞踊」体験で、着物の着方、美しい所作を学ぶ!
今回は、「日本舞踊講座」に参加させていただきました。
日本の伝統芸能の一つである「日本舞踊」。きれいなお着物をまとって、優雅に踊る姿をイメージしますが、実際に日本舞踊を習ったり観たりする機会はなかなかありませんよね。
日本人だからこそ、一度は触れてみたいものですが、ちょっと敷居が高いと感じてしまう人も少なくないと思います。今回はそんな日本舞踊初心者のための講座、ということで、日本舞踊に全く触れたことのない私もワクワクしながら参加させていただきました。
教えてくれるのは、西崎流新宗家の西崎緑先生。7歳で歌手デビュー後、子役・女優としても活躍されています。
今回の参加者は9名。昔日本舞踊を少し習っていたという方、お子さんと一緒に踊れるようになりたいというお母さん、日本舞踊は全く初めてという方など、20代から50代までの幅広い年齢の方が参加されています。男性の参加者も半数ほどいらっしゃいました。
- 先生の踊りに圧倒される!
まずは先生の実演からスタートです。
日本舞踊には大きく3つあり、古典舞踊と民謡、新舞踊があるそう。先生の西崎流は民謡と新舞踊が得意とのこと。
美空ひばりの『車屋さん』と『深川』の2曲を踊ってくださいました。
日本舞踊と聞いて私はもっとゆったりとした動きをイメージしていたのですが、予想以上にアップテンポで動きも速い!特に『深川』は軽快で、手拍子もあり、運動量も多そう。また扇子を使った踊りも、目の前で見ると迫力があります。
- 浴衣の着方を学ぶ
日本舞踊の踊りがどういったものか何となく理解したところで、ここからは浴衣の着方を学びます。
各自持参した浴衣をまずは自分で着てみます。
女性陣は浴衣を着ることも少なくないようで、みなさん順調に着つけていきます。しかしやはり帯の部分は難しいようで、先生方に教えていただきながら無事完成です。
初めて浴衣を着る、という方も大丈夫!先生が丁寧に着方を教えてくれます。
浴衣を着ることがあまりない男性陣は、先生に一から着方を教わっていました。
もちろん浴衣を持っていない方も講座への参加は可能です。その場合は、私服での参加となりますので、動きやすい服装で参加しましょう。私も今回は手ぶらで(私服で)参加させていただきました。
- 日本舞踊の基本所作を学ぶ
全員の準備が整ったところで、日本舞踊の基本所作を学びます。
お辞儀の仕方から、日本舞踊の基本姿勢、歩き方、扇子の使い方などを習います。
基本の腰を落とした姿勢。この体勢がすでにキツイ!
優雅に見える日本舞踊ですが、基本の姿勢はやや膝を曲げ、腰を落とした姿勢。この姿勢をキープするだけでも予想以上に大変で、この姿勢のまま踊るのかと思うと、さっそく弱音を吐いてしまいそうです。
- 実際に曲に合わせて踊ってみる!
簡単な動作(歩く、2ステップ、ターン、ひねり、ポーズなど)を教わったところで、曲に合わせて踊ってみます。
簡単な動作ばかりといっても、慣れない動きばかりのため最初はぎこちなかった動きも、何度も繰り返しているうちに、なんとか踊りらしくなってきます。
扇子を持つ姿も様になっています
足はプルプルしていますが、曲に合わせて踊れるのはやっぱり楽しいですね。
他の参加者が踊っているときも、みなさん横で自主練習に余念がありません。
なんとか形になってきたところで、本日はここまで。まだまだ踊っていたいような、足はそろそろ限界のような。名残惜しくはありますが、最後に浴衣の畳み方を教えていただき講座は終了となりました。
みなさん、やり切った感満載のいい笑顔です!
▽素敵な扇子は会場でお借りすることができます
漠然と敷居が高いと感じていた日本舞踊の世界ですが、実際に体験してみると、そんなことはなく、またあらためて習ってみたいと思いました。
また、優雅な動きのように見えて、実は体幹がしっかりしていなければ難しい姿勢であったり、一つ一つの動作も身体全体を使っていたりと、事前のイメージと異なる点も多々ありました。
美しい所作が身につくだけでなく、正しい姿勢が身についたり、体幹が鍛えられダイエット効果があったりと、一石二鳥どころではない効果が期待できる、そんな女性に嬉しい日本舞踊。これを機に、日本伝統の‟和の魅力„を実際に体感してみてはいかがでしょうか。
(たいけん先生:西崎緑さん)
3歳で日本舞踊初舞台。7歳で歌手デビュー。 子役としてテレビ・ドラマ・CMにも出演。14歳で必殺シリーズ「暗闇仕留人」主題歌「旅愁」がミリオンセラーとなる。同必殺シリーズにレギュラー出演し、女優としても活躍。 舞台テレビ等に数多く出演する一方で、日舞の振り付も手掛け、西崎流新宗家として活躍中。